安心か安価か?

今日は長文です。時間のある方だけお付き合い下さい。
皆様、車検(継続車検)ってどんなイメージですか?
車検は簡単
業者に出すと高い
自分でやれば手数料のみ。
どれも間違ってません。
実際に車検場で検査ラインに並んでいると自分のバイクを持ち込むいわゆるユーザー車検の方々を多く見かけます。
法律では"自動車の使用者が検査を受けなければならない"とされているのでむしろユーザー自身が車検場に自らの車両を持ち込んで検査を受けるのが当たり前なんです。
しかし、ユーザーさんは機械の知識や整備の経験も無く、整備の為の工具を持っていない方々もいらっしゃいますので、そのような方々が私たちのような許可を受けた(認証工場認可等)業者に検査の代行を依頼していただくのが私たちの車検業務です。
そうです私たちは"代行業者"なんです。
車検場では検査ラインに入るまえに外観検査があります。ここでは車体の保安基準適合を確認されます。これが結構細かくて灯火類の作動チェックに始まり違法改造の有無を念入りにチェックされます。最近ではウインカーやランプ類を社外に交換する場合も多く、テール/ストップランプは照度(明るさ)をウインカーは取付位置や面積、点滅回数を作動と同時にチェックされます。ハンドルロックもキチンとチェックされますが、たまにキーシリンダーの動きが渋い車体などがあり焦る事も。ちなみに大宮車検場では社外マフラーは100%音量測定されます。タイヤの残溝もしっかり見てます。(それを指摘されたユーザーさんを見た事あります。)それに車検証と照らし合わせながらフレーム番号とエンジン型式の確認や寸法類の確認もします。ハンドルやミラーの交換は基準内ならOKなんですが、ハンドルは寸法が基準外なら変更申請、ミラーについては鏡面の面積の基準があるので基準外だとNGな場合もあります。
外観検査が全て終わってから検査ラインに進行します。
検査ラインでは前後ブレーキの制動力検査、スピードメーター検査、ヘッドライト光軸検査、排気ガス検査(年式により)を行い、全て合格なら2年間の車検有効期限が更新されます。
実際にこの間前に並んだユーザーとおぼしき方はかなり長い時間検査官と話していました。あまりに長かったので私の順番が来た時に検査官に尋ねたら、ミラーの面積が足りない事を説明して、検査ライン通過後に基準内のミラーを装着して再度確認の為に検査ラインに来るように説明していたとの事。
でもそのユーザーさん、私が車検終わって帰る時に途中の路上で見かけました。電気量販店や四輪用品店やホームセンターが並ぶあたりで。
そこではバイクのミラーは売ってないだろうなと思いながら車走らせて店に戻りました。
私たち代行業者は基本的な保安基準や改造範囲は一応理解してます。(全て頭に入るほど出来が良くないので業者用のハンドブックとかを活用しますが。)ので車検場に行く前に保安適合や検査ライン合格の為に準備をします。
さらにここが重要なのですが、一般的な車検代行業者(そうではない業者も存在します。)はお客様から車検で車両を預かると検査ライン合格のための準備だけでなく、法定点検整備を同時に行います。これによりすぐにでも交換が必要な箇所や点検整備時に実施した方が望ましい交換もしくは整備箇所を確認して見積りしてお客様と相談しながら検査合格後に安全かつ快適に乗っていただく為に整備計画を作成します。
良く誤解されている方がいますが、車検場での検査はその場で保安適合していれば合格となります。消耗品は残限度内なら問題ありません。合格後に安全に乗れる事を保証するものではありません。
検査は要領がわかっていれば簡単です。
費用も自賠責保険を含めても¥20000弱です。
私たち代行業者を"高い"とか"ユーザー車検は簡単"とかを安易に語る前に安心か安価かどちらが良いか良く考えていただきたいのです。
まともな業者は不明瞭な見積りはしません。質問にはキチンと答えます。予算の範囲内で最良な整備計画を立てます。
まずはご相談を。
パッセージを含めたいていのバイクショップは相談料は無料ですから。
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